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http://hdl.handle.net/10928/626
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タイトル: | 近代日本言語創製のアジア的意味 |
その他のタイトル: | The Significance of Creating Modern Japanese in Asia |
著者: | 石, 剛 SEKI, Gou |
発行日: | 2015年3月10日 |
出版者: | 成蹊大学大学院文学研究科 |
抄録: | 言語と社会との関係を考える場合、言語観念変化に対する考察が重要な手がかりを提供してくれるのである。ソシュール以来、言語学は学科として他の自然科学と同じような地位を得るために、言語「そのもの自体」として研究されるようになり、その努力も確かに目覚しい成果を収めてきたが、しかし、言語からその歴史性と言語変化、そしてなによりも人間との関わりを取り除いただけに、これまた新しい問題をもたらした。本論文では、日本と中国の近代言語創製過程に反映された言語観念の変化を中心に、近代国民国家と民族の理念に与えた影響を検証する。なかんずく、一歩先行した日本の経験が如何様に中国の近代性形成に影響を及ぼしたかについて探求を試みた。近代中国の言語生活状況、言語教育、文字改革、言語共同体意識の形成などにほ、いずれも日本からの影響があったからである。中国にとっては、日本という特殊な存在が極めて重要であることが言うまでもないが、場合によっては単なる外的な他者同士としてではなく、お互いに深く影響しあう、複雑に入り込んでいる相互関係にある存在として、今日の問題とその歴史的遺産を理解する時に見逃せない重要な意味を持つものと考えられる。その場合は、言語イデオロギーからの追及も一つの手がかりとなるだろう。 |
URI: | http://hdl.handle.net/10928/626 |
出現コレクション: | 第23号
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